日の丸弁当の想い出

小学校二年の頃の話である。

運動会の日、雨が降って運動会は流れたのだが、その日は登校日となった。しかし運動会の予定だったので給食はなく、皆弁当を持って登校し、授業を受ける日だったのである。

お昼ごはんの時間となり、弁当箱をランドセルから出した私であったが、どうにも弁当箱が大きいなと違和感があった。

その違和感を残しながら弁当の蓋を開けると、なんとそこにはご飯と梅干だけ。みっしりと詰まったご飯に、梅干が乗っかっているだけの、文字通り日の丸弁当だったのである。

日頃から親を怒らせてばかりであった私は、ついに今日こそ親に捨てられるときが来たのだと思い至ったが、とりあえず恥ずかしいので、弁当箱の蓋で弁当を隠しながら、一人で弁当を食ったのであった。

ショックのあまり、家に帰ってからも親にそのことを問いただすことは出来なかったのだが、今にして思えば、高校生の兄のドカ弁のご飯だけが詰まっているパートを私は間違って持っていったのだろうと思う。高校で弁当箱を開けた兄は、タコのウインナーとかが入った弁当を開けて面食らったのであろうかなどと、事実を誰も覚えていない今となっては想像するのみだ。
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