映画「ルパン三世(小栗旬主演版)」を見た

「ルパン三世」の漫画としての初出は1967年との事で、そうすると2014年現在においては、もう47年が経過していることになる。これだけ長きにわたって愛されてきた漫画・アニメとしては最長老の「サザエさん」がトップで、ルパンが二番目くらいで「宇宙戦艦ヤマト」「ガンダム」がその後に続く感じじゃないのかと思う。(「ゴルゴ13」も息は長いけど、あれって紙媒体以外ではあんまり成功してる感がないよね。)(後日註:これを描いた時点では「ドラえもん」の事を忘れていたけど、アレはもう声優が総入れ替えして画風も変わった時点で終わったよね。)

「ルパン三世」の最初のTVシリーズは1971年から始まっているのだが、ちょうどその第一話を見たのが小学3年生あたりだ。マジックハンドみたいなので峰不二子の服がビリビリに破れるシーンが大写しになったのを親と一緒に見た気まずさと言ったらなかったわけだが、その日以来ルパンは私の心に強く焼き付けられた。まあその後の「カリオストロの城」なんかはさらに別格なのだが、それに関しては今回これ以上触れるまい。

今回実写版ができたということで、実写版自体にはさほどの興味はなかったのだが、やはりキャスティングを含めてどのくらいの出来なのかは押さえておきたいということで、劇場に足を運んだのである。

しかし小栗旬を見ていると、つくづく日本人のスタイルはよくなったもんだと感心する。フランキー堺や加東大介とかを思うと隔世の感がある。(いや、フランキー堺や加東大介がスタイル悪いとかそういう事を言っているのではなくて、日本人がスタイルがよくなったという話だ。)

で、小栗ルパンの人物像は、やはり山田康雄ルパンが基準になっているようで、例の「あらーん」とか「ムッフーン」とか言いそうな雰囲気を漂わしながらも、恥ずかしくならないように抑えているようだ。で、どうしても各人物をアニメ版と比べてしまうのだが、次元はかなり似ているものの、ルパンより顔の幅が広いのはどうなんだろうとか、もうちょっとしゃくれている方がいいんじゃないかとか思った。また、五右衛門の長髪にウェーブかけたらよくないんじゃないかと思ったし、銭形は納谷悟朗のしゃべりを若干意識しているようだが、そのために滑舌がものすごく悪くなっているのが少々残念だ。そして最後にとても言いにくいことだが、峰不二子を語る上では避けて通れない問題、黒木メイサが寄せて寄せて寄せてどのへんから寄せているのかわからないくらい寄せて胸の谷間を作っているのは逆にそこまでしなくとも、もういっそのこと「今回は世界がリロードされているので誤差が生じて」とか開き直ったらいいじゃないかと思ったのだが、制作側はそうもいかなかったのであろう。なかなか悩ましい問題である。

映画は全体に第二シリーズのTV版を実写化したような雰囲気で、さらにアジアンテイストのアクションをかなり織り込んでいて、そこそこスピード感があるのだが、寄りの画が非常に多く、それでいてピントが甘くてコントラストも低く、さらに夜とか室内の場面が多いのでちょっと見づらい映像になっているのは残念だ。

それでも海外の俳優も違和感なく織り込まれているし、全体としては上出来なんじゃないかと思う。

でもやっぱり細かいところがとても気になる。特に、劇中ルパンが激昂したりマジのトレーニングをやったりしているのだが、そういう激しさとか密かな努力とかは一切見せずに「ムッフーン」とか、軽そうにさりげなくやり過してしまうのがアニメのルパンとその一味なわけで、そういうのが非常に気になるのである。

また、五右衛門が剣を振るう場面が数度あるのだが、やはり車は縦にまっぷたつに裂けて欲しいし、竹林はがさっと全部倒れて欲しい(その後のシーンで五右衛門が頭にたんこぶ作ってたらなおよし)。そういうバカバカしいシーンを「んなアホな」と思わせつつも実写に収めて欲しいところだが、やはりそれは難しいのだろうなあ...

細かいところは気になるが、全体としてよく出来ているとおもうので、ルパンが好きな人は見に行っていいんじゃないかな...

ところで今回、どこかの自称映画評論家がこの映画に100点満点の3点を付けて悦に入ってるらしくその文章も読んでみたが、その彼が言うほどこの作品はセンスの無い作品ではないと私は思った。

そいつが「矢島美容室」とか「三丁目の夕日」に70点付けてるとか、「テッド」には45点しか付けてないとかそんなことはくどくど言うまいが、この男が酷評するほどのひどい作品ではないと私は思う。
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